小関りんご農園
お客様各位
平素は、小関りんご農園をご愛顧賜りまして、誠にありがとうございます。
2021年の8月から、この時期に皆様へのお知らせという形で、今の時点での状況をお知らせ
いたしております
2025年もはや8月。。。とにかく年をとると月日が過ぎていくのが早く感じます。。。
園主先日55歳になりました。豊丘村に新規就農のため移住してきたとき33歳でした。。。
20年以上経ったわけです。
全く縁もゆかりもない地で農業という生活を七転八倒しつつ妻や子供たちと、とにかく必死に
やってきたらいつのまにか今に至っていたという気持ちです。。。
昨年を振り返ってみると、当園では大きな変節の年となりました。。。(毎年、同じようなことを
言っていますが。。。)
当園では、りんご、ブドウ、市田柿を生産しています。「小関りんご農園」とりんご農園を名乗っ
ているくらいですから、りんごをメインに生産してきたのですが、2024年はついにりんごが
3番手の売り上げとなりました。
2004年にりんご農家として新規就農してから20年余過ぎ、経営内容が大きく転換しました。
もちろんそのようにしようと思ってそうしてきたのですが、自分の予想よりも順調に切り替わっ
ている印象です。
この後2026年の生産をもってりんご栽培は終了する予定です。
その後はブドウ、市田柿で農業経営を続けていきます。
2004年が船出とすると大きく舵を切り始めました。目的地は・・・まだよく分かりません。
残念ながら地球温暖化というより高温化といったほうがよさそうな気候の移ろいです。
りんごも長野県で栽培不可能になったのかといえば、まだまだそんなことはないと思います。
ただし、農薬を散布する回数が増えるし、期間も長くなっていきます。害虫の活動も高温傾向で
一年中活発です。投下する労力に対して、コストやリスクが年々増加していることは否めないと
思います。
そして、僕もりんご生産に関してはこの状況を乗り越えようという気力はもう湧いてきません。
むしろ長野県よりは冷涼な青森や北海道にりんご生産の比重はうつっていくのはやはり致し方
ないと思っています。
現状の気候に合った作物をその地その地で都度対応しながら作っていくしかないと思います。
この先は状況を見極めつつ淡々と農業を続けていきたいと思います。
カミさんには「とにかく飛ぶものに興味がある」と言われています。
そういわれてみると、視界の端になんか飛んでるものが見えると、とりあえず確認している
自分に気づきました。。。トンボでも、蝶でも、飛行機でも、多分UFOでも飛んでるものは
「なんか見たことないものでは?」と仕事中でも脇目を振ってしまいます。。。
今年は一回だけアカショウビンの鳴き声を聞くことができました。
今年よく聞く野鳥はクロツグミ、アオゲラでした。昔よくいたオオルリ、サンコウチョウは
間違いなく減っている気がします。。。
2025年8月 園主 記