小関りんご農園
小関りんご農園(長野県豊丘村)2008年8月29日の降雹被害についてご報告

2008年8月29日の降雹被害について

以下の写真は当日の写真です。8月29日は確かに変な天候の日でした。雨が午前中激しく降っているかと思えば、
昼過ぎからは晴れてきて、暑くなってきた。当日は小学校の水泳記録会だったので、「気温が上がってきたから、よかったね。」などと妻と話していた。太陽もしっかりでているので、外仕事を本格的に始めようと準備していた時だった。
雨が、またポツポツ降り出して、あっというまに土砂降りになったかと思うと、雷鳴。そして、突風。間髪おかずに「バチバチバチ」と窓を叩く音。車のフロントガラスで何かが跳ねている。今まで見たこともないほどの大きさの雹だった(というか、雹ってまともに見たの初めてであった)。

8月29日15時21分。降雹の様
子を撮影せねばと思い、デジ
カメを引っつかみ、玄関ドアを
開けると、雹が積もっていた。
雹の大きさはビー球位。
被害が大きかった山田地区
あたりはもっと大きい粒であった。
雹はあたかも雪のごとく積もった。。
8月だというのに、次の日の午前中
まで残っていた
降雹直後。自宅から5キロほど離れたりんご圃場へ被害を確認するため向かったが、信じられない光景に絶句。たったの20分程で、畑は壊滅状態だった。
雹にたたかれ、突風にもまれ
りんごの葉っぱは
むしられて丸坊主になってし
まった。
収穫直前の「つがる」。
全滅です。
ふじ。無傷のものは皆無。 ブドウの葉っぱ。雹に打ち抜かれて
切り絵みたいになってしまった。
降雹ということ自体、豊丘村ではめずらしいというか、ありえないことだった(すくなくとも2008年8月29日までは)ので、
その後の対処もどうすればよいのかはっきり言って分からない。りんごの樹はなにか考えているのだろうが、葉っぱが萌え出し、花が咲きあたかも5月の中旬かという様相になっっている。
9月11日のりんごの様子。
傷口から腐っていくかどうか
観察している。
既に腐り始めているものは落と
す。
この3つのりんごはひどいので落とさざるを得ないが、11月まで腐らずにいけそうなものは、極力残すつもり。 葉っぱがむしられてしまった影響で、来年の春に動き出す予定の芽が、芽吹きだしてしまった。来年、使う蓄積養分を今使ってしまった。 9月19日。花が咲き始めてしまった。おそらく、りんごの樹は葉っぱを展開したかったのだろうと考えるのだが、りんごは葉っぱと花がセットになっているので展葉すれば花も咲かざるをえない。

豊丘村始まって以来、最大規模の農業被害であると思う。しかし、なんだって、俺が新規就農してすぐにこんなことになっちゃうんでしょ。
取り返しのつかないことではないですし、気持ちを入れ替えて前を向くしかない、とは思うのですが、前向きな時間帯もあれば
後ろ向きの時間帯もあったりして、そんな自分を少しもてあまし気味です。
しかし、多くの方々からご心配と激励を賜り、停滞などしていられないと今自分に鞭打っております。
今年も販売します。りんごを。かなり傷だらけだと思いますが、よろしくお願いします。


トップページへもどる